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ハリウッドで勝て! [by 一瀬 隆重 (著)

2007-02-20
ハリウッドで勝て! ハリウッドで勝て!
一瀬 隆重

新潮社 2006-08-17
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posted at 2007/02/21

★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
  『ワールドワイドに活躍するには?』

   狭い池から飛び出さないと
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆気になったキーワード

 『洗礼』   『リメイク権』

 『プリセールス』   『シネコン』

★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
  『世界で戦うには?』
                              
   言葉や文化が違うと・・・・
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼『ただの映像にすぎない』
 ▼『出資者になる:幹事会社に』
 ▼『無駄にお金をかける』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▼『ただの映像にすぎない』
  「映画」は撮影をしただけでは

    ただの映像に過ぎない

  と筆者の一瀬さんはおっしゃいます。

  
  ・・・・そう公開ができて初めて「映画」になるのであって
  撮影だけでは、個人がプライベートでとる映像と
  なんにも変わるところがないんですね。

  そう考えてみると・・・・・自己満足だけで終わってしまうことが
  おおい、「自分史の自費出版」が、みんなが知らないままで
  終わってしまえば、本当の出版ではないというのと
  同じかなと思います。

  と考えれば・・「映画」を撮影するのならば
  みんなに知ってもらうための「プロデュース」というのが
  死活的に重要になってきますよね。

  映画をビジネスとして考えるならば
  投下した資金を回収できないならば
  ずーっと続けていくことができないわけです。

  もちろん、当たり外れはありますから
  失敗するときもあるかもしれませんが、一瀬さんがチャレンジし始めた頃の
  映画業界では「おもしろい映画を作って関係者みんなで儲けよう」
  というごく普通のビジネス感覚もなかったといいます。

  ネットビジネスの業界では逆に儲けようという意志だけが
  先行しちゃっている例も散見されますが(^^;;)

  業界の雰囲気が「おかしい」と感じたときに
  そこから飛び出す勇気がまず必要なんだと思います。。
  

  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『出資者になる:幹事会社に』
  最近、映画をみていると「●●制作委員会」という名称を
  よく見ませんか?

  これはビジネス上においては「任意組合」の扱いで
  関係者が共同で出資をだしあって、運営していくのです。

  ん?共同出資?

  ではどうやって意志決定していくのでしょうか??

  船頭が多くては山に登れませんから
  共同出資者の総意をいちいちまとめていては埒があきません。

  となると・・・当然ですが、リーダーとして「幹事会社」
  というのを決めて、幹事が主導していく形になるのが自然ですね。

  すると・・・せっかく出資をしても、そのビジネスの仕組みを
  構築して動かしていけるのは「幹事会社」だけなのです。

  自らの立場を「投資家」としてとらえるならば
  全くそれで問題ありませんが、もし「ビジネス」として
  関わっていきたいのであれば、幹事会社にならないと
  意味がありません。

  
  逆に幹事会社になれば・・・・投資家から出資を受けた
  ベンチャー企業のように、映画に取り組むことができるんですね。

  
  こういってしまうと映画への出資者に対して問題があるかも
  しれませんが、映画の製作とプロデュースは1回で終わりでは
  ないとまるるちゃんは思います。

  というのは、、、最初から通して取り組んだ自分の経験は
  紛れもない財産になりますよね。

  それを生かして次のプロデュースをすることができれば・・・
  成功への確率はどんどん高まっていくはずです。

  その過程で致命的な間違えを犯さなければ
  先に道は開けるのは、映画に限らず何事もだと思っています・・・

  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『無駄にお金をかける』
  お金を無駄遣いしよう!

  という意味ではありません(^^;;)

  ある目的のためにはお金を惜しまずに投資しよう!
  ということ。

  その目的とは・・・・・「リアリティへの対価」です。

  映画というモノは、現実のドキュメンタリーであったとしても
  その現実を直接取ったモノではないことがほぼ99.99%。

  にもかかわらず、リアリティをお客様に感じてもらわないと
  映画への感情移入度が変わってきます。

  言葉ではうまく、「どうして」と表現できないかもしれませんが
  リアリティを感じられないモノを見てしまうと
  「あ、これは違うな」というセンサーが人間にはあっという間に
  働いてしまうと思うのです。

  お金をけちればけちるだけ、リアリティがあせてしまう可能性が
  広がっていく・・・

  それがわかっているからこそ、お客さんが見る部分の
  「リアリティ」に対しては、費用を投入するのですね。

  今度(2007年春)公開される、角川映画の「地尽き、海果てるまで」
  ではモンゴルでの戴冠式を、実際に万単位のエキストラと
  馬まで購入して撮影が行われ、そこだけで億のお金が使われた
  ということを雑誌を読んでいてちょうど知ったところでした。

  画面からあふれ出てくるリアリティが、本物であればあるほど
  伝わっていく力が高まることを知っているからこその
  選択なんだろうな~と本著を読みながらこのネタを思い出して
  考えてしまいました。

★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
  『誰にでもわかりやすいリアリティ』
                              
   伝えやすい内容だから伝えられる
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
 
 コストダウンが声高に叫ばれている昨今ですが
 コストダウンしていいところと悪いところがあるというのが
 今回のネタから導かれる結論かなと思います。

 コストダウンしてもいいのは、お客様からみえない
 バックヤード。裏の仕組みの部分は、システム化できるところは
 システム化してしまって、間違えを減らしたり人件費を減らす。

 でも、お客様に対面する対人サービスの部分は
 自動化などをしてコストダウンすることは・・・・
 長い目で見ると、顧客満足度が低下していく可能性がありますね。

 
 人はミスもしますが、機械では出来ない暖かいもてなしが
 できるのですから、その部分をコストダウンすることは
 映画においてリアリティをなくした、ちゃちなイミテーションを
 お客様に見せることに等しいのかもしれません。

 どうも、日本人のメンタリティとして「お金をかけなくてもできる」
 というのがある気がします。

 
 お金はかけ方を間違えると、単なる無駄遣いですが
 全くお金をつかわないことにプライオリティをおいてしまうと
 資源でも国力でも圧倒的に負けていたのに
 「精神力で勝つ!」とB29に向かって竹槍で戦おうとした
 戦時中のメンタリティと同じになってしまいそうです・・・。

 

ハリウッドで勝て!
ハリウッドで勝て!

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