こっそり儲ける経済学―人には教えたくなかったおいしい仕事の秘密 [by 門倉 貴史 (著)
こっそり儲ける経済学―人には教えたくなかったおいしい仕事の秘密 門倉 貴史 三笠書房 2007-02 posted at 2007/04/12 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『どこで稼ぐの?』
ヒミツの場所を発見しよう
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☆気になったキーワード
『カラクリ』 『誰が儲けている?』
『すべて無料』 『水不足』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『なにかヒントはないかな?』
他業界のことはすべてヒントになります。。
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『お客のいない古本屋』
▼『マジックブームでは・・』
▼『裏を読むと。』
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▼『お客のいない古本屋』
古本屋街といわれる東京の神田。
歩くたびに思うのが「お客さんはいってないよねー」
ということ。
逆にBookOFFはいつもお客さんでいっぱい。
だからこそ儲かっているんだろうな~と思う。
という表面上の判断だけではいろんな物事の判断を
誤ります。。
わかりやすいのはBOOK OFFのやり方。
定価の10%程度で古本を仕入れて、まずは半額で売る。
3ヶ月たって売れなければ100円で処分する。。
値付けの目利きの力などが必要なく
誰でもできるように「システム」をくみ上げたことが
彼らの成果であり「売り」ですよね。
では、お客さんがいない街の古本屋さんはどうしているのか?
もしかすると税金対策でお店を出していたり
趣味でやっているだけで儲けを期待していない店も
あるかもしれませんが、ちゃんと儲けている店もあります。
それは・・・街の古本屋の目的は「買い取り窓口」である
ということ。
あの店で売ることが目的ではなく
ちゃんと買い手を別のところに確保しているのです。
そう、「古本市場」という別の場所で。
良い本であればそこでは高値で買い取ってくれるのです。
が・・・いかんせん、そこは売る場所であって
仕入れるところがないことには商売はできません。
自分のコネクションと関係ないところから
仕入れるためにも「街でお店を開いてお客さんに持ち込んでもらう」
と言う形がベスト。であるからこそ
お客さんがいなくても儲かる商売の形にできるんですね。
売り手と買い手が同じ場所に存在しなくてもよい!
というのは気がつけば当たり前のことながら
まさにそのとおりですね♪
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▼『マジックブームでは・・』
世間ではマジックがはやっています。
まるるちゃんはテレビを余り見ませんので
テレビではやっているかどうかは知りませんが
ネットでみたり、カルチャースクールで見たり。
仲の良い知り合いのこの方も、マジックセミナー
が大人気だそうです。
�http://www.magicle.com/
参加したくてもなかなかチャンスがあわないのですが(笑)
さて、このマジックブーム。
ブームがあるからには、かならず誰かが儲けているはず
っていう視点で見てみるとどうでしょうか?
単純なところでは、マジックを教える教室であったり
マジックをするための小道具を売っている業者だったり
します。
ユーザーが増えれば増えるほどマーケットが広がります。
が・・・それだけではなくて
マジックがはやることによって儲かる人たちがいるといいます。
それは・・・例えば「レストラン」。
え?マジシャンがマジックの後にお腹が減って
ご飯を食べに行くから?
いやいや頻度は変わらないです(笑)
そーではなくて、マジックの要素を取り入れたレストランが
人気なんだそうです。
たしかに、レストランの内容で差別化するときに
「エンターテイメント」の要素を入れるのはありですよね。
前にフラメンコが間近で見れることを売りにしている
レストランにでかけたこともありますが
満足度高かったですから。
その「エンターテイメント」としてブームになっている
テーブルマジックを入れていくのは、かしこい。
そこに気がついて先に動き出したレストランが◎ですね。
この結果、マジシャンが不足気味になって
その顧客単価が高騰しているというおまけまでついてきているようです。
世の中の流れっておもしろいですよねー。
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▼『裏を読むと。』
さて、本著のタイトルは「こっそり儲ける経済学」
表からのアプローチだけではなく
裏からのアプローチも考えてみましょう。
裏と入っても「イリーガル」なことをするわけではなく
他の人とは違った「裏の視点」でみるという
ことですよ(笑)
ビジネス書では有名な話に
ある南国の島に靴のセールスマンがでかけたとき
人々はだれも靴を履いてなかった。
・これはマーケットがない!とあきらめるか
・おお、まだ手つかずのマーケットがある!と
血湧き肉躍るか
これは「見方」次第ですよね。
本著の中で取り上げられていた例の一つに
「葬儀ビジネス」があります。
これまでのお葬式と言えば、親族がなくなって
混乱しているお客さんを葬儀屋さんがフォローする。
その代わりに会計は、結構不明朗という感じでしたが
最近は、そこをフォローして「明朗会計」を唱う
業者が伸びていると言います。
さらに、それだけではなく「ケア」という
差別化を図っている業者まで。
これは、遺された遺族のケアを
カウンセリング形式で、ある一定期間無料で
行っていくこともサービスとして提供しているもの。
求めている人に取ってみれば
大きな差別化の一つのやり方です。
でもこれまでの常識にとらわれていて考えていたら
思い浮かんでこなかったアイデアではないでしょうか?
「裏から見る」
当たり前だと思うことをひっくり返してみると
実はそこに答えが転がっている可能性があると
思えば、人生いろんなところに
おもしろいネタが転がっているのではないかと・・・。
そのネタを拾うことができるのは
動いた人だけですからね。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『「場」をつくってつなぐこと』
なにがみんなが求める「場」だろうか
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「こっそり儲ける」、つまり表に出ないと言うことは
サービスを利用していることを意識せずに
利用してもらう。
そしてその利益が入ってくるという構造なのかも
しれないと思ったところです。
たとえば、通勤の電車。
たしかに電車に乗ることは意識していますが
お金を払っている実感が薄くないですか?
定期券を購入するときには、考えるのですが
日々の生活で意識することはあんまりないかなと
思うのです。
あとは定期購読の雑誌。
まるるちゃんは、結構定期購読をしていますが
単発で買うときに比べると、やっぱり
「あることが当たり前」になっているせいか
利用しているという実感は低いです。
となると、自分でビジネスをするんだったら
やっぱり同じようなことをやってみたいなと
思うわけです(笑)
利用してもらっている実感が少なくとも
定期的に利用してもらえるサービスにするためには
「場」を提供して、そこにいることが
当たり前に感じてもらうことなのかなーとね。
こっそり儲ける経済学―人には教えたくなかったおいしい仕事の秘密
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