口コミ繁盛店のつくり方 [by 花谷 博幸 (著) ]
口コミ繁盛店のつくり方 花谷博幸 アニモ出版 2012-01-18 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『お客さんが口コミで紹介してくれない』
口コミシステムの構築をしよう
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☆気になったキーワード
『「口コミ」の力は時代に左右されない』 『「口コミインフラ」の構築方法』
『「濃い人」「手間のかかる人」「寂しい人」』 『「口コミマインド」』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『業種別の「口コミ」をもっと知りたい』
全ての業種とは言わないけど、
ある特定の業種では「口コミ」の効果があがらないと思うのです。
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『「口コミの正体を知る」』
▼『「口コミインフラ」をつくろう』
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▼『「口コミの正体を知る」』
「口コミ」を体系的に考察し、口コミ術を紹介した本です。
ちなみに著者は鍼灸師として治療院を開業したが、
当初は繁盛どころでなく、閑古鳥の状態であった。そこで著者は
技術や接客をすべて見直し、本書で紹介される口コミシステムを
構築していった。
それらの経験やノウハウをまとめたのが本書です。
ネット社会ではSEO対策やらSNSの時代といいます。
でも本著では、
「口コミ」の力は時代に左右されない価値があり、
「口コミ」の重要性を認識すべきだと
おっしゃるのです。
とりわけ、
「口コミ繁盛店に共通している」ところを端的に紹介すると、
商品や技術という目に見えるものではない。
お客様自身が、信頼感や好印象という
目に見えないものによって発生するもの。
だからこそ、
お客様が感じる好印象を、
お店の側が目に見える形にして提供できるかで、決まる。
口コミ繁盛店には、信頼感や好印象を
お客様に見えるようにしている努力の成果の現れといえますね。
また、当のお客様にとっても、
お店とお客様との間に「特別感」を感じさせる
商品やサービスを受け取っている
すなわち、訪れたお客様は
「コミュニケーション(ここでは商品やサービスはもちろんの
こと、お得な情報やネタなども含まれる)」
をいつでも受けることができることです。
このようなコミュニケーションが
「口コミ繁盛店」では出来ているのですね。
【エンビジ】をお読みのあなたならばおわかりのことかもしれませんが、
リピーターから口コミが発生すれば、
そのお店に新規にお客様が入る可能性が高くなりますよね?
これを何度も繰り返すことができれば、そのお店は繁盛する理論です。
しかしながら、
多くの経営者や社長はその口コミに対する考え方が
間違っていたり、分かっていなかったりすることが
多いと読んで感じました。
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▼『「口コミインフラ」をつくろう』
「口コミインフラ」ってなんでしょうか?
その元となるポイントは、
「どのように顧客満足を提供するか」
「口コミをしやすい環境をいかに作るか」
になります。
後者の「口コミをしやすい環境をいかに作るか」を
本書では、「口コミインフラ」と呼んでいるようです。
ところで「口コミインフラ」というけれど、
「どのように作ればいいか」がわからない方が多いのでは?
リアルビジネスに対して素人の私でも、
インターネットや、広告を出せば・・・、
いや、チラシだ!
看板だ!
としか思い浮かばないのですからね。特に昔であれば
或いは、
立地がものをいうのではとも思います。
本書では、
いろいろとアイデアや工夫がまとめられているので、
気になったのみを紹介したいと思います。
○お客様自身がノンストレスで最適なサービスを受けられない
と解った瞬間に損した気分になる。
これは、お客様自身が感じる「値ごろ感」のことです。
例えば、法律事務所に財産贈与で相談したいと考えたいとします。
これですと、財産贈与の内容がほとんど不動産のみでしたら、
報酬額の高い弁護士でなく、司法書士で十分です。
間違えて、法律事務所に訪れると、相談料の割に期待したサービス
が得られない可能性が高いでしょう。
相談を持ち込んだお客様にも、
この法律事務所に失望感が残るでしよう。
私も高い代価を出す以上、
それなりのサービスや商品を受け取りたいものですね。
本書では、
「値ごろ感」を出すためにも、
「お店の使い方シート」や、セールスストーリーなど
の活用を勧めています。
まだまだ、他にも紹介したことがありますが、
要は、一人でも多くお客様が来ていただくことには
仕事にならない訳ですから、
さっさと「口コミインフラ」を構築するべきです。
逆に言えば、「口コミインフラ」ができあがってしまい
それが有効に機能するのであれば
他の店が困っているときでも、あなたが経営する店は
大繁盛!ということも十分に起こるわけですね。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『よし、私も「口コミシステム」を作ろう』
余裕をもちたい。余裕をもって、質のよい仕事をしたい。
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「口コミビジネス」のよさは
お客様にサービスや商品をわかり易く、相対的に安価に提供しやすい
と思います。
というのは、
資本を使った(具体的には、大規模な広告やでかい看板を
使ったり、有名人やマスメディアの借用したり、立地のよい所で展開するなど)
マーケティング手法をしないということですから
粗利が高くなります。。
「口コミ」という地味な販売促進を中心に使うことから
「えこひいき」をしながら「公平なサービス」を提供できると思います。
以前にご紹介した高田靖久さんの著書なんかは
まさにその方向性を追求されているわけですね。
『お客様を3週間でザクザク集める方法』
http://keiei.enbiji.com/2010/06/3_by.html
『お客様は「えこひいき」しなさい !』
http://marketing.enbiji.com/2008/04/_by_56.html
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