通販ビジネスはなぜ資金(おかね)がないほど成功するのか [by 北野 泰良 (著)]
通販ビジネスはなぜ資金(おかね)がないほど成功するのか 北野 泰良 ぱる出版 2007-10 posted at 2007/11/23 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『通販では売れないと言われたモノを売った男の言葉は?』
当時、必ず手に取るモノと言われていた「メイク」商品を爆発的に。。
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☆気になったキーワード
『徹底した差別化』 『伝える執念』
『慢性的な人材不足』 『もっとも制約の多い販売方法』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『なぜ、通販ビジネスで成功することができたのか?』
みんな注目している業界です。
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『徹底した差別化が基本』
▼『バカにできない通販の宣伝効果』
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▼『徹底した差別化が基本』
通販の場合、多くは「カタログ」や「チラシ」を
持っている顧客リストに送付することで、販売し利益をあげるのが
基本的な収益モデルとなります。
すると、カタログのページを多くしたりチラシの枚数を
増やすことができるとしてもそのスペースは決して
無限ではありません。
すると。。限られたスペースで、利益を最大化しようとするのは
ビジネスの必然ですから、通販企業側が求めるのは
コストが低く、価格が比較的に高めになる
高付加価値商品であると言うことが自然に導かれます。
そして、さらに言うと高い効果=付加価値もさることながら
なぜ「高いのか?」を説明することができる
競合との差別化ポイントを徹底的に求められると
著者の北野さんはおっしゃいます。
というのは。。。。大手企業の通販の場合、だいたい季節ごとに
カタログを作成することが多いので、年間に4回の大規模な
商品提案時期があります。
そのときに、毎回提案されてくる商品の数が
どれくらいだとおもいますか?
なんと、、3000~4000件!
そして、その提案の中から見事掲載される数は・・・
わずか20~30点だけが掲載されるというのです。
これ、全体じゃなく、美容ジャンルにおける数字だとか。
当然前号までで売れ行きがよい商品はそのまま継続的に
掲載されるために、新規の採用枠はその半分程度。
結果競争率は300倍にものぼるんです。
ですから。。どうやって勝つのか?というのは
「徹底的な差別化ができているか」という点になるわけですね。
実は、ここで「徹底的な差別化」ができると・・・
通販以外での販売チャネルにおいて、劇的な商品力を
発揮します。
普通の商品は、類似競合商品との差別化がなかかなできていませんが
通販の荒波を超えてきていることによって
「一言で伝わる」キャッチコピーと共にその商品の魅力を
店頭であってもどこであっても伝えることができるからです。
では、その商品の魅力をどうやって伝える?
ここが、キーになりますね。「訴求力」をどうやってつけるのかです。
それは「コピー」を創り出す過程でいかにして
苦しむかではないでしょうか?
売る商品のことをわかっていないと行けないのはもちろんのことですが
「理解している」のではなく「感じる」というレベルで
伝えることが出来る、言葉が神様から授かるくらいまで
検証したり、努力する必要がある。
これは、激戦の通販はもちろんのこと
逆にカタログに載るような競争はないけれども
販売者の私たち自身にブランドがない、オンラインのビジネスであっても
全く同様のことがいえると思います。
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▼『バカにできない通販の宣伝効果』
通販カタログやテレビ番組の製作は
その媒体自身に商品を掲載してその商品群を販売することで
利益を獲得すると言うことを目的としています。
当たり前ですよね??
ところが。。。実はこの表の顔の他に
裏の顔があったのです。
裏・・・やばいことではないですよ(笑)
それは・・・「宣伝メディア」としての役割。
読者や視聴者にとって、商品の機能や利便性を
ダイレクトに伝えるコトが出来る媒体であるという趣旨を
著者の北野さんはおっしゃっています。
つまり。。。通販媒体を見たときには
即決で買わなかったとしても、その商品自身に
ついて興味を持って認知するお客さんというのは
必ず出てくるのです。
すると・・・後日、店頭や別のところでその商品を
見つけると。。。
認知度がすでにありますから、その別媒体によって
成約すると言うことが起こる可能性が高くなるのです。
「プラシボー効果」という言葉がありますが
接触頻度を適度に高めていくことは
お客さんと提供元=商品やサービスの距離を縮めてくれる、
その媒介を通販というメディアは無料でやってくれるという
とってもすごいことではないでしょうか。
通常にテレビCMや雑誌広告、ネット広告。
どれをするにしても、膨大な費用を想定する必要が
あります。
それを自分が持っているリストではないにもかかわらず
無料で宣伝してもらうことができるとしたら。。
もちろんそれだけの特典があるのですが
高い商品訴求力を持って、掲載への競争に勝ち抜く
必要がありますが、とっても大きなコトだと思いませんか?
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『商品の訴求力の媒体の力の相乗効果』
どちらか片方だけでもだめ
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いい商品やサービスを持っているのだけど
売れない・・・
こんな話が世の中にたくさん転がっています。
まるるちゃんが言うまでもありませんが
モノが足りない時代が終わり、いろんな選択肢を「買う側」が
持つようになってからは、「商品の訴求力」だけでは
伝わらなくなってしまったのです。
これはオンラインの世界でも一緒。
ホームページが少なかった時代から、オンラインでビジネスを
する人が少なかった時代においては、
何かをオンラインのネット上で提供するだけで
その商品やサービスはすぐに認知されました。
でも、今やだれもがWebページを持つ時代ですから
ただページを開設して、「さてこれで24時間売上があがるぞ」
と思っても、1ヶ月経ってもページを見るのは身内だけ
なんてことは。。。良くある話です。
砂漠のどまんなかに店を出しても誰もお客さんが
こない!ということになるわけですね。
そんな中で、商品者の手元にダイレクトに届く【通販】
というメディアは魅力的でもあり、怖くもあるもの。
【通販】メディアへの信頼性がありますから、
提供元自身の信頼度はそれほど問われない反面、
生殺与奪の権利を握られてしまうことにもなるわけですからね。
だからこそ、「複数のオプション」をもつことを
常にこころがけていきたいものです。
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