CGM-消費者発信型メディア―Web2.0時代のマーケティング戦略 [by 伊藤 史 (著)
CGM-消費者発信型メディア―Web2.0時代のマーケティング戦略 伊藤 史 毎日コミュニケーションズ 2007-03 posted at 2007/03/23 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『なぜCGMは盛り上がっているんだろう?』
ここ2年くらいで急激に・・・
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☆気になったキーワード
『消費者導線』 『仲間の意識』
『能動化』 『アウトソース』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『CGMを活かすとは?』
これまでと違った切り口はあるんだろうか?
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『メディアである』
▼『変わる関係-伝達力の強化』
▼『可能性と課題』
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▼『メディアである』
CGMと言う言葉はよく聞きますが
さて何の略だろう?というのを今回の本を読むまで
正確に把握してませんでした(爆)
はい。。その答えは
Consumer Generated Media
です。
消費者がつくり出すものなのですが、ここで大事なのは
「メディアである」という事実です。
コンテンツだけが存在している状況は
メディアとは呼びません。
コンテンツに加えて・・・・【届ける仕組み】
があって初めてメディアなんですね。
これまでも、消費者が発信する情報というものは
存在していました。
ミニコミ誌や同人誌などはまさにそうですよね?
でも・・・残念ながら一部の範囲以外に
伝える手段が確立されていませんでした。
その届ける仕組みを消費者に与えてくれたのが
「ブログ」であったり「検索エンジン」の発達なんです。
ブログによって難しいことを考えずに
インターネット上にコンテンツを発表することができるように
なったし、
検索エンジンのおかげで、あなたのページの存在を
伝えられるようになったのですからね。
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▼『変わる関係-伝達力の強化』
これまでの消費者と生産者(もしくはサービス提供者)の
関係は一方通行でした。
そう、消費者は一方的に受け取るだけだったのです。
それがCGMのおかげで消費者から情報を発信できる
メディアを手に入れたと言うことはさきほどご紹介
したとおりなのですが、実はさらに強化されたことがあります。
それは「伝える力=伝達力」です。
なぜか?というと2つの制約がなくなったからです。
その制約とは・・・
○タイミングの共有
○場所の共有
の制約でした。
これまでの場合、我々が何かを他の人に伝えようとしたときには
アポイントをとりあって時間と場所を共有しないと
何かを伝えられませんでした。
もしくは、一旦ミニコミ誌のような形で発行をしたとしても
そのタイミングでしか読むことができずに
情報が持続的に広まっていく仕組みはなかったのです。
ところが。、、、ネットで展開されているCGMであれば
DB化=データベース化
されて、蓄積されていきますから
発信した瞬間だけではなく、持続性を持って
伝えていくことができるのです。
本著を読んでいて、まるるちゃん的にヒットしたのは
この【持続性】の部分でした。
コンテンツを書く人間からすると
「一度書いたネタをどれだけ再利用できるか」というのは
とっても重要な問題です。
メルマガを発行するだけで終わってしまうと
一過性のものになってしまいますが
それをバックナンバーやブログのような形で公開して
ロングテールでの価値を提供していくことができれば・・・
一度で二度おいしいということがちゃんと個人レベルでも
現実にできるということですからね♪
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▼『可能性と課題』
さて、CGMをビジネスに活用するには
どんな可能性と課題があるのでしょうか??
まず、いいこと。
それは・・・・コンテンツを自分たちで作らなくても
参加しているメンバーが作り出してくれる可能性がある
ということですね。
実際にやっていらっしゃる方はおわかりだと思いますが
オリジナルなコンテンツを作り出すと言うことは
とっても大変なことです。
本来なら必要な膨大なエネルギーを
自分たちの力でないところから補うことができたら
とってもありがたいことです。。
が、このメリットは課題=リスクとも隣り合わせです。
そう、コンテンツを提供する立場になるのは
私たちビジネスをしている人ですから
ひとたびコンテンツに問題があった場合には
その責任をとらないといけなくなります。
こう考えると、CGMの一つの使い方は
「アウトソース」ではないでしょうか。
つまり自分たちの出来ないことを手伝ってもらう代わりに
その利益とリスクをとるという考え方。
そう考えていくと、CGMとしてできてくる
コンテンツに対して「信頼」と「リスク管理」をする
構造さえ作り上げることができたなら・・・
まだまだ試行錯誤の中ではありますが
小さなスモールビジネスをしていくならば
このあたりに、面白い答えがありそうですね。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『信頼とリスク管理をしっかりと』
それによって新しいネタになる
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
このCGMをうまくつかって、ビジネス活動をしている
ベンチャーが結構でてきています。
化粧品クチコミサイトであったり
Amazonのユーザーによる書評なんかも
コンテンツとして消費者からの投稿をうまく活用している
事例ではないでしょうか。
繰り返しになりますが、バラエティに富んだコンテンツを
限定された少数のメンバーで提供することは
とても大変なことです。
逆に、その「限定されたメンバー」という枠を
はずすために、CGMという考え方を使えるとしたら
とってもおもしろいですよね?
まるるちゃんがビジネスをするときのキーワードの一つにしていることが
「マッチング」というものなのですが、
ビジネスとCGMのマッチングという考え方で取り組んでも
おもしろいなー。と本著を読みながら妄想しています(笑)
CGM-消費者発信型メディア―Web2.0時代のマーケティング戦略
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