マーケティングは他社の強みを捨てることから始まる [by 森本 尚樹 (著)
マーケティングは他社の強みを捨てることから始まる―いつも失敗するのは「差別化したつもり」だった 森本 尚樹 明日香出版社 2006-11 posted at 2007/04/03 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『マネはだめ?』
どう参考にするんだろう
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『付加価値』 『疑え!』
『ヒット商品』 『3ステップ』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『他社の強みを捨てると?』
どうなりますか?
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『マーケティングの日本語訳って?』
▼『とりこまずに付加価値をつけろ!』
▼『独自商品をつくる3ステップ』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『マーケティングの日本語訳って?』
ところで、マーケティングと言う言葉をよく聞きますが
その日本語に訳したときの意味ってなんでしょう?
なーんて言われてみると、実は
ちゃんとした訳を思いつかなかったりします(^^;;)
ウィキペディア(Wikipedia)で見てみると
最も広く知られているフィリップ・コトラーの定義によれば、
「マーケティングとは、製品と価値を生み出して他者と交換することに
よって、個人や団体が必要なものや欲しいものを手に入れるために
利用する社会上・経営上のプロセス」である
とありますが・・・マーケティングという1つの単語を
訳しているとは思えないくらいの長さですね(笑)
コトラーの定義を見ていても
その通りなのですが、長すぎて「???」かもしれません。
で、本著で「裏技」としてマーケティングを
一言で(短い言葉で)言い表しているのが
売れる・儲かる仕組み
という言葉。
実際にビジネス活動をしていくにあたって
売上・利益を上げていくためにやるのが
「マーケティング」であるとしたら・・・・そのための仕組み作りを
しているのと同じですからね。
とすると・・その売上・利益の獲得のやり方には
万人が同じということはありません。
なぜなら、その稼ぎ方には、あなた自身の「信念」「生き方」
が反映されていくものだからです。
自らの生き方を反映させた、マーケティング。
これにどう取り組んでいくか?ということは
まさに「生き様」と言ってもいいかもしれません。
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▼『とりこまずに付加価値をつけろ!』
さて、本著のタイトルにもあった「他社の強みを捨てる」というのは
どういうことなのでしょうか?
その1つは・・・・「差別化戦略を疑え」というものです。
これまでの差別化戦略とは、他社の製品があった場合に
相手の製品をチェックして
「その利点」を自分の製品に取り込む。
そしてそれに加えて、自分たちの付加価値をつけることで
相手よりもお得な製品ができあがったはずだ!
こんなやり方だったのではないでしょうか。
さて、確かに相手のいいところも持った上に
自分たちなりの付加価値もつけているのですから
価格帯が同じであれば十分お得なはずですが・・・・
これ、お客様から見ると
「またマネがでてきた・・・」としか思ってもらえません。
マネでしかないからこそ、実は相手の製品と同じものを
持っているにもかかわらず【評価される価値】は
大幅に下落。そこに付加価値がついていたとしても
補いきれないのです(泣)
すると・・・価値が低いと判断されますから
あと勝負できるのは価格競争くらい。
これでは、なんのために「差別化したのか」が
わからなくなってしまいますね。
ですから、本来やらなくてはいけない差別化は
「相手の利点をとりこまないで」付加価値をつける差別化。
これであれば「まねしている」と判断されませんから
本来の価値で勝負できる可能性が高くなります。
本来の価値をちゃんと伝えていく
という意味で「マネ」と思われるかどうかはとっても
大きなコトなんですね~。
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▼『独自商品をつくる3ステップ』
さて、では他社の利点をまねせずに
独自の商品を作るにはどうすればいいのでしょうか?
この部分に触れないと、批判だけで
片手オチになってしまうので(^^;;)
さて、その本著で紹介されている方法は・・・
「3つのステップ」で構成されています。
1)捨てる
2)正反対のものに置き換える
3)強力に支える
1)はすでに述べた「他社の強みを捨てる」ということ。
「常識」を捨てるという解釈も成り立ちます。
そして・・・2番目。
正反対のものに置き換える。
何と正反対か?というと、他社の「弱み」にあたるぶぶん。
つまり強みではなく弱みにフォーカスしてみるのです。
え?強みじゃなくて、弱みをまねするの?
いえいえ、マネするのではなく「フォーカスする」
つまり弱みに注目してみると、これまでになっかったモノ
が生まれてくると言うことなのです。
なぜか?他社の弱みとは、「問題」にほかなりませんから
それを解決することができれば・・・
それがものすごい価値を生み出すことになりません?
「困っていること」を解決するのは
古今東西、ヒット商品が必ず持っている特性ですからね。
そして、この正反対なことを
実際に実行するために、それを強力支える根拠を
つくり出す。
この流れが最後までたどり着けば完璧ですね♪
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『正反対にしてみる』
おもしろいことが生まれます。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
実は「正反対にしてみる」というのは
ある意味、これまでに取られてきた「当たり前」の手法
かもしれません。
でも、当たり前だったのは
後から見てみればの話。
「そんなのできないよ~」という人たちの中で
「変人」と言われる人だけが
これを実行してきた。
だからこそ、社会が進歩してきたとも言えるのではないでしょうか?
先日から受けているセミナーで教わった言葉の中に
普通の人は世界に自分を合わせる。
普通じゃない人は世界「を」自分に合わせる。
だから、世界の進歩は普通じゃない人にかかっている。
というものを学びました。
なるほど!それはその通りだ!
と言われてみて、「うんうん」と頷いていたのです。
が・・・今度こそはまるるちゃん自身が
その先頭に立てるようにがんばらないといけません♪
日頃から、異文化・異世界のことに
目を向けて興味を持って接していれば
その分、そのことを自分の世界に適用するだけで
「進歩」させることができると思いますからね!
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