ゾウを倒すアリ [by 廣川 州伸 (著)
ゾウを倒すアリ 廣川 州伸 講談社 2007-01-23 posted at 2007/03/13 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『中小企業はどう戦う?』
まともに正面からぶつかったら踏みつぶされます。。。
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☆気になったキーワード
『客を選べる』 『4次元』
『シンジケート』 『一気にグローバル』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『考えるアリになるには?』
踏みつぶされずに相手を倒そう!
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『人間力で勝負』
▼『地域に密着でも全国』
▼『競争関係を劇的に変える』
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▼『人間力で勝負』
大手と中小の一番の違いといえば
人、特に社長の顔が見えるかどうかではないでしょうか?
大手企業の社長は何年かたつと変わっていきますが
中小企業の場合、社長自身がカンバンになって
営業している事って多いですよね。
社長だけではなく、「人」のパワーを前面に出すというのは
他の企業がまねできない価値を生むことがあります。
例えば、本著の例では「バネ」作りの会社。
これまでの場合では、バネ作りは
在庫を抱えていたり、決められた型番のモノしか作っていなかったのを
お客さんの要望にあわせて、カスタムオーダーに近いような
形で生産することに転換したのです。
エンジニア、特に工場で働いていたりする方には
まるるちゃんが書くまでもないことだと思いますが
機械を一旦セッティングして生産しているものを
カスタムメイドに併せて再度設定するというのは
結構面倒な作業です。
つまり、1種類の図面から10個つくることと
2種類の図面から併せて10個作ることは
手間が全然変わってくるのでなかなかやりたがらないのですね。
そこを・・・お客様の要望にあわせて
即座に対応できるような会社があったら・・・・・・
エンジニアのまるるちゃんだったらすぐに使うでしょう(笑)。
実際、サラリーマンのエンジニアをしていた頃は
研究開発関係の仕事だったので
部品の試作をスピーディーにかつ正確にやってくださる
業者さんはほんとにありがたいものでした。
なかなか見つけるのが難しかったからです。
その分、お金も結構かかったことを記憶していますが
逆に考えると、そういう「人」の力を集結して
細かいところに手が届くような対応ができる企業は
強い存在価値がある!ということではないでしょうか??
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▼『地域に密着でも全国』
大手は全国展開だから、中小は地域密着で!
ここまでだと結構当たり前のことです。
ただし、当たり前すぎてうまくいかないパターンも結構ありますよね。
大手スーパー VS 地元商店街で
商店街の方は地域密着を目指すのだけど、なかなかうまくいかない
どうしてもトータルの集客力で負けてしまうなんて事も
結構あります。
そこを、アイデアとほんとの地域性で勝負して
名物商店街になるというのも◎なのですが
こんな手も実はあるんですね。
それは・・・・「全国どこでも地域密着」を目指すこと。
????あわなくねー?
と思ったあなたは、まるるちゃんの本著のこのネタと
出会ったときと同じ気持ちです(笑)
さてその中身は・・・
「地域トップの企業を集めて、全国シンジケートを結成する」
というもの。
本著では広告代理店の全国シンジケートの例がでています。
これは、地域の中では情報力ももっていて、トップの企業同士が
お互いの情報交換、お客様が他地域を希望しているときに
斡旋した理などをすることで、自分たちは地域のことに
専念しながらも、他のところも補えるという形態。
大きなお客さんになってくると、自分が管轄できない
業務領域というのがどうしてもでてきてしまいます。
でもこれに対応できないと・・・
「それなら全部ワンストップで対応してくれるような
大手に行った方がいいよな~」となって悔しい思いを
してきたところを、お互いの協力で補える可能性が
ありますよね?
これ、全国エリアをカバーするようなシンジケートでもいいですし
お互いの異なる業務エリアをカバーするような提携も
もちろんOK。
少なくとも「自分の業務エリア」はわたしに任せろ!
と言えるメンツでお互いに組むことができれば
それだけで1+1は2以上の力を生む、そんな風な考えを
していきたいですね。
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▼『競争関係を劇的に変える』
ゾウにたいして、アリがまともに正面から
向かっていったら・・・・あっさり踏みつぶされます(^^;;)
ですから、競争する形を
新しい、自分たちにとって有利な形態に変えていかないと
いけませんね。
そう、「コンセプトデザイン力」というものを
磨かないとイケナイのです。
中小やベンチャーが考えるべき事は
「大手が入ってこないマーケットはどこだろう?」
ということ。
大手は自分たちが【ペイ】すると思えば
がんがん入ってきて、マーケットを席巻していきますが
逆に彼らのレベルで「価値がない」というマーケット規模で
あれば入ってこれませんからね。
え?でも大きな市場であっても、特許をもっていれば
いいんじゃないの??
たしかに、理論上はそのとおりです。
特許によって保護されます。
が。。あくまで理想上の話。
なぜか??
特許というモノは、これが結構やっかいで
1つの基本特許を持っているだけでは
ザルのように抜け道が結構あるんですよね・・・・(^^;;)
なので大手企業の中では、「あの●●社の特許を回避する
特許提案をしろ!」なんてことは日常茶飯事(爆)
で、自分たちはそれを使って製品化しましたよ~
なんてことになるわけです。
もちろん、元々の特許を持っていた会社も黙ってはいませんが
そこで問題になるのは会社の体力。
訴訟になった場合に、大手企業はきっちりと法務部がいて
対応することができますが、中小企業の場合には
そんな担当者も、ましてや費用負担もなかなかできないじゃないですか。
すると・・・・泣き寝入りになっちゃうんです。
だったら、特許に保護を期待するのではなく
技術を囲い込んでしまって、ブラックボックス化する
そんなやりかたも、本著の事例のようにありだと思うんですね。
どうすれば、不利な競争の形態を
劇的に変えることができるのか?
そんな頭のヒネリをしてみましょう~。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『新しいモノサシで事業を再構築する』
自分の達独自のモノサシは強い。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
ビジネスのいいところは、モノサシは一つじゃない
というところではないでしょうか。
そのモノサシを「規模」で作っていく方法もあるし
「独自のネタ」だったり、「理念」であったり
いろいろな方法があると思うんですね。
ちょうど、今回のメルマガを書いている間に
まるるちゃんの父親と、「マーケット規模と参入障壁」という
話をしてました。
スーパー銭湯で(笑)
どんなにいい商品やサービスをつくりだしても
勝負するマーケットを間違ってしまうと
中小・ベンチャーはやばいことになるので
●●って商品だとそれをどうやって回避していくだろうとね。
結構たのしいお風呂談義でした・・。
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