ドリルを売るには穴を売れ [by 佐藤 義典 (著)
ドリルを売るには穴を売れ 佐藤 義典 青春出版社 2006-12-23 posted at 2007/01/31 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『マーケティングを基礎から網羅したい』
一通しで理解することが大事
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☆気になったキーワード
『価値の不等号』 『業界の垣根はない』
『誰が買う?』 『一貫性』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『なぜ一貫性が必要か?』
みえている部分から何が発せられるか?
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『何を売っているのか?』
▼『差別化:3つの軸』
▼『強い戦略は美しい:問題は一貫性』
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▼『何を売っているのか?』
ビジネスをしようとするからには
お客様に何かを提供して、その対価をいただくという形に
必ずなると思います。
提供物なしで対価だけいただくというのは
もはやビジネスではないですからね。
そう考えると、何を提供する=何を売っているのでしょうか?
と言うことを考えてみてほしいんです。
当たり前のことですが、お客様に提供するものから
感じていただける価値とその対価との間には
「不等号」の関係が成り立ってないといけません。
つまり・・・
感じる価値 > 対価
という関係です。
これが逆であるのは論外ですし
「=」の関係にあるのも、いけません。。。。
ということは、不等号を維持するために
・価値を高める努力
・お客様の手間やエネルギーを省くための施策
・価格を値下げする努力
などなどの様々のことを検討していく必要があるわけです。
その際に、お客様にとっての価値「ベネフィット」には
大きく分けると2つのものに分類されます。
それは「機能的」「情緒的」なベネフィット。
おおざっぱにわけると
機能的:基本的性能、物理的価値
であり
情緒的:顧客の感情を動かすもの
です。
例えば、腕時計。機能的価値は時刻が正確にわかることが
一番大事です。
でも・・・たくさんのブランドもの時計や飾り立てた時計があるのは
なんでなんでしょうか?
それは、、機能的じゃないところに価値を置いているお客さんが
いて彼らから見ると「情緒的な価値」を感じるからですよね?
その点をまず把握することがとっても大事です。
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▼『差別化:3つの軸』
他のお店との差をわかってもらうために
差別化しないといけない!
ということはよく言われますが、ではどんなことで
差別化してもいいのか?というと・・・・
やり方によってはお客さんが来なくなります(笑)
例えば、「うちは高級路線だ!」と言って値段だけ上げて
中身がついてこなくてもそれは「差別化」ですよね?
そう考えると、差別化するときにはかならず
「競合よりも高い価値を提供する」ことを念頭において
発想しなくてはいけません。
でも・・・基準がないと思いつかない!
そんな風に思ったあなた。
ちゃんと基準は用意されています(笑)
それが3つの差別化軸。
「手軽軸」:手軽にすませたい!=早い・安い・便利
「商品軸」:よい商品・サービス=最新・最高
「密着軸」:顧客をよく知っている=いきつけ
の3つです。
どれも、言われてみればなるほど~と思えるものですが
あなたのビジネスはどの軸を中心にとりくんでいますか?
そう、ここで「中心」と書いたのは
通常は差別化するための軸は3つのうちの1つになるからです。
例えば早い・安いと最高級はなかなか両立しませんよね?
でも・・・難しいのは差別化するための軸は1つだったとしても
その他の軸でも平均以上の価値を提供しないといけないことです。
いくら最高級のレストランだからと言って、
テーブルについて注文してから、料理が運ばれてくるまで3時間も
かかっていたらお客さんは怒っちゃいますよね・・・・(^^;;)
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▼『強い戦略は美しい:問題は一貫性』
さて、「何を売っているのか?」「その際の差別化の軸は?」
ということを考えてきましたが
実は一番大事なのはなんでしょうか???
というと、それは
一貫性があるかどうか?
というところにとても重要なポイントがあります。
というのは。。。。いろいろと施策をやてみたけど
その方向性がバラバラだったとしたら・・・・・
お客様になんにも伝わらないからです。
例えば・・・本著の物語で取り上げられていたレストラン。
企画を考えていく段階で、お店に出す料理=商品軸
で勝負をしていこうとしていました。
ところが、その企画案の中のひとつに
「何度か来店してもらった人には無料クーポン」
というのがあったのです。
無料クーポン、つまり実質的には値下げの戦略。
価格で勝負するのは、商品軸というよりは「手軽軸」
の「安い!」というところですよね?
割安感をだしてしまうと・・・とたんにお店全体を
そう見られてしまいます。
#無意識であってもそう感じられてしまうことが
#とっても損なのです。
意味はわかります。そして知識としても
理解できます。
が、実行するのがとっても困難なのが「一貫性」
常にトライ&エラーが必要ですね。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『お客様に「独自の価値」を伝える一貫性』
知らず知らずのうちに崩れていないか・・・
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ビジネスの奥深さを改めて見返すことになった1冊に
なりました。
「お客様は見えるもの「だけ」から判断する」
と言う言葉が本著にあります。
自分たちが、どんな考えでもってビジネスをやっていて
何を「差別化の軸」にするか?ということを
懸命に考えていても、それがお客様に伝わらなければ
存在しないのと同じ。
逆にかといって、自分たちを望んでもいないのに
「手軽軸」に落とし込んで、安売り競争に巻き込まれていくのは
零細なベンチャーや個人事業主からすると愚の骨頂です。
商品軸で勝負をするならば、いかにして商品の価値を高めていくのか?
逆に、密着軸で勝負をするならば
どうやってお客様に常連客になっていたくだくのか?
そのあたりをどれだけ真剣に考えることができるか
その点において、いろんな知恵を行動が求められる
それがビジネスの世界なんだろうなと改めて思い至るわけです。
難しいことばかり考えていては頭ばかりがまわって
行動が伴いませんが(笑)
このあたり「頭の体操」だと思って
がんばってみたいと思います~
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