顧客と語らえ! クイジング入門 [by 弘中 勝 (著)]
顧客と語らえ! クイジング入門 弘中 勝 現代書林 2005-09-14 posted at 2005/09/14 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『PRしたいことって何?』
伝えるものをもっていますか?
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『何を語り合いたいのですか?』 『貴重な情報源』
『タイミングをずらす』 『情報ブランディング』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『クイズを自社のPRに生かすには?』
【ただのクイズ】ではだめなようです。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『知識ではないものを引き出す』
▼『出題とアピールのタイミングをずらす』
▼『最後の10%を手がけてもらう』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『知識ではないものを引き出す』
「クイズ」と聞いたら何を想像しますか?
・アメリカ横断ウルトラクイズ
・アタック25
・クイズダービー
・・・・・・・一昔前すぎですね(^^;;)
絶対、学生連中はしらなそう(笑)
さてクイズの達人といわれる人たちって結構います。
テレビ番組の常連みたいな人たちですね。
彼らはどうやって答えを覚えているんでしょうか?
ひとつは「クイズに勝ちたいから!」
これも立派な動機ですね。
でも、普通の場合には「クイズ」自体が動機になることって
なかなかありません。
だって、覚えないといけないことが膨大じゃないですか?
もしただ覚えるだけができるんだったら、学校の勉強も
みんなできちゃいます。
苦痛なことでも量をこなせるってことですから。
弘中さんがおっしゃるのは
「500問出題して5000問覚えてもらうためには?」
そう、闇雲に覚えさせるのは愚の骨頂ってことです。
その方法とは・・・・・・
【知識ではないものを引き出すこと】
【エンビジ】読者のあなたが、【エンビジ】を読んでくださるのは
知識が得たいためなんでしょうか?
それだけではなく、自分自身を高めたい!という
「探究心」「向学心」をお持ちだからこそ、
いつもご愛読いただいているんだとおもいます。
作者のまるるちゃん自身、そう思って一番恩恵を受けていますから(笑)
そう、この【わくわく】する心をいかにして持ってもらうか?
が最重要ポイントなんです。
あなたがわくわくしたことって、もっと興味を持って調べたくなりませんか?
すると「勝手に勉強し始める」のです。
そう、【知識の吸収力】が高い状態になりますから
あとは覚えてほしいことをいかにしてい提供するか?が役目になるんです。
弘中さんはこのことを塾の講師をしていたことを通して
学んだとおっしゃいます。
まるるちゃんも塾の講師をしたことがありましたが
完璧に落第でした(^^;;)
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▼『出題とアピールのタイミングをずらす』
よく見るクイズでこんなのありません?
「○○という製品にはあるとてもすごい特徴があります。
次のうちどれでしょう?」
で、選択肢が3つほどあげられるのですが
その正解に「○○製品」の本当にすごいことが入っているんです。
たとえば「世界的権威の××賞を10年連続で受賞!」
などってやつです。
弘中さんがおっしゃるには、この形態のクイズは最低点を
つけます!と。
ということは世の中のクイズはほとんどが最低点??(^^;;)
なぜなら、「クイズを正解してうれしい!」とか
「あ~あ、勘が外れてしまった」という回答者の感情の動きに
せっかくの「10年連続受賞!」が埋もれてしまって
こちらが伝えたいことが一切伝わらないからなんです。
確かにクイズを答えているときって、勝ったか負けたかに
とても関心がありますよね?
その関心に比べてしまうと、出題者が伝えたいことは
よっぽどの興味が最初にないと、消えてなかったかのように
なってしまうんですね。
ですから、ここでやるべきなのは
【訴えたいものを直接クイズにしない】
=【出題とアピールのタイミングをずらす】
ことなんです。
じゃあ?どこで訴えればいいの?
慈善事業でクイズをしているわけじゃないし・・・
回答は本著にありますが(笑)、簡単には「知識の流れ」を
いかに構築できるか?
これです。
高度な方法です。単純に○○を埋めよというのとは
レベルが変わってくるからこそ、頭をひねるところなんです。
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▼『最後の10%を手がけてもらう』
ゲーム業界のセオリーとしてこんなのがあるんだそうです。
(ゲームを遊んでくれる)プレイヤーに世界観を100%
最初から構築してもらうことはできない。めんどくさいから。
でも、90%をこちらで用意して残りの10%を作ってもらうのが
一番プレイヤーに楽しんでもらえる!
だから、RPG(ロールプレイングゲーム)では
ゲームの中の世界観が設定され、テーマも決まっているのだけど
その中で自分をいかに表現するか?キャラクターを成長させるか?
でみんなが燃えているんですね。
これは情報提供するときにも当てはまるんです。
いやですよね?一方的に、自分のことだけを宣伝されるのって?
でもこれをやってしまっている企業の多いこと多いこと。
これはまさに「世界観を100%作って提供する」のに
等しいことです。
逆に、漠然とわけのわからないことの羅列は「世界観0%」の
情報提供で、受け取る顧客としても【?】って感じです。
そこで、最後の10%でコミュニケーションをしましょう!
ということなんです。
そのときに最適なのが「クイズ」。
クイズを解くことってめちゃくちゃ達成感がありますよね?
このクイズによって、自社の伝えたいことを
達成感で高揚しているときに伝えられるように!としたいのです。
この「90%」がいいところは
【完成する直前】
という、もっとも人が集まるシチュエーションになっていること。
はじめは閑古鳥が鳴いていたプロジェクトも
もうすぐ達成!というときには、
いったいどこから人が沸いてきたんだ(笑)?というくらい
いろんな人が集まってくるのも、そこに楽しいことが
埋まっていることが本能的にわかるからなんでしょうね。
この点、まるるちゃんも見習わないといけません。
そんなことを考えていたら、なんとシンクロのように
面白い企画がメールで届きました。
このネタは編集後記で・・・・。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『知識の吸収力を高めてもらうことを念頭に置く』
「自分の宣伝」ばかりではない情報発信
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
これまで何度か【エンビジ】でとりあげた
「クイジング」で有名な弘中さんの処女作です。
「え?クイジングって何???」
そう思ったあなたはすでに弘中さんの術中にはまっています(笑)
まるるちゃんがはまったように・・・。
クイジングのことは本著にも書かれていますし
弘中さんのWebサイトにも書かれています。
⇒http://www.quizzing.jp/
弘中さん、何度かお会いさせていただきましたが
オーラを持っていらっしゃるんですよね。
実力がある!というオーラだけじゃなくて
「わかってくれる人だけわかってくれればいい」というオーラ。
自分に自信を持って仕事をしているからこそでてくるオーラなんでしょうね。
ということは、自分のやっていることに自身がない人が
弘中さんの目の前に立つと、圧倒されると思います。
まるるちゃんが最初にお会いしたとき、そうでしたから(^^;;)
今ならあのときよりは自身が持てるかな??
と思っています。。。
最近、弘中さんの主催している面白い企画に参加できてなくて
残念なのですが、また直近で面白いことやっています。
・SHOTGUN TRAINING→http://www.winbit.jp/hsg/tokyo.html
いつも、すぐに満席になっちゃうので、この告知時点で
埋まっていたらごめんなさい。
本だけじゃなくて、弘中さんと直接「語り合えますよ~」
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